コルクとは?
コルクは昔からワインの栓・履物・ビン王冠の裏側などに利用されたばかりではなく、空気をよく含み、軟らかい物理的特性を活かし、
断熱材、振動呼吸板、救命具などの重要な位置を占めました。
そして、自然の生み出したコルクの特性は技術の開発とともに建材としても利用できるようになったのです。
コルクは、コルクガシという樹からはがした樹皮で出来ています。
この樹皮は、9年おきくらいにはがされ、一本の樹から厚さ1~7cm皮が約15~18回とれます。
原産地はポルトガル・スペイン地中海沿岸の各国などですが、特にポルトガルは世界一の生産を誇り、良質のコルクを全世界に提供しています。
コルクガシはブナ科コナラ属の 常緑高木で、地中海地方原産 |
コルクガシの実、どんぐり、 豚の飼料に使用される。 |
コルクの床のお話です
1.床の冷たさに思わずブルル。こんな経験ありませんか?
温度や湿度変化の大きい日本の一年をできるだけ快適に過ごす方法はないものか。
天然素材コルクならそんな声にお応えできます。
コルクはそれ自体が水分を含みにくいので、夏涼しく、冬暖かい。
断熱性・保湿性に優れたコルクならではのやさしさです。
2.意外に気になりますね。いろんな音。
できる限り、自然でしかも音を和らげたいのならコルクはおススメです。
空気のつまった繊細なコルク細胞が吸音・遮音の働きをするのです。
仕上材や下地材に使うことでさりげなく防音効果を発揮します。
3.住む人に優しい家って、どんな家だろう?
たとえばケガをしない、カラダへの負担が少ないということでしょうか。
コルクの持つクッションのような弾力性はとても人に温かくて、優しい。
コルクだと膝や腰の疲れが違います。
何かを落としてしまった時も割れにくい。
これも自然の優しさですね。
4.この頃、地震とか火事とか結構気になる?!
万が一地震が起きて、火事にでもなったら、コルクや木は燃えやすいんじゃないだろうか?
ご心配におよびません。
コルクは自然の有機体の中でも、最も優れた難燃材です。
5.住まいの敵から家族を守る。
ネズミ、シロアリ、ダニ、そして結露。
住まいの敵は結構多いものです。
それぞれ放っておくと家の寿命を縮めてしまいます。コルクは、耐薬品、耐腐食性がよいので、その効果が長持ちするという利点があります。
また、木質素材の腐食や害虫がつくひとつの原因と考えられているセルロースがきわめて少ないことも嬉しい。
住む人をいろんな敵から優しく護る。コルクならでは、です。
6.コルクは水に弱い?!
そんなイメージをおもちじゃありませんでしたか?
正直言いますと、コルクのよさはまだまだ知られていません。
むしろ、ちょっとした誤解があるのも事実です。
その代表的なのが「コルクは水に弱い」というイメージ。
どうかご心配なく。
コルクは液体に対して不浸透であり、薬品に対しての化学作用もありません。
つまり、水に強いのです。
掃除や手入れも簡単で、いつも清潔に保つことができます。コルクはみなさんの想像以上のしっかり者です。